旧幌加駅跡(北海道 上士幌町) どこか懐かしい廃線の駅跡

派手な観光地ではないけれど、一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、混み合う前にぜひ訪れてみてください。
一生心に残る旅をしましょう。

今回ご紹介するのは、

★どこか懐かしい廃線の駅跡 旧幌加駅跡(北海道 上士幌町)です。

旧幌加駅跡.jpg

幌加駅(ほろかえき)は、かつて北海道河東郡上士幌町にあった、日本国有鉄道(国鉄)士幌線の駅。
駅名の由来は、アイヌ語の「ホロカ・ナイ」(逆戻りする川)からで、近隣を流れる幌加音更川の、
大きく曲がった流路を表現した地名です。

幌加駅は、1939(昭和14)年に開業しました。
開業当初は並走する国道などはなく鉄道が唯一の交通手段でした。
この地の主な産業は林業で、木材を積み込んだ貨物列車が旅客列車とともに士幌線を往来していました。
その後1954(昭和29)年の洞爺丸台風により大量の風倒木が発生し、その処理に多くの造材人夫が
幌加駅周辺に入りました。
1962(昭和37)年頃の幌加駅周辺には住宅・商店・飲食店・事業所など約80軒の建物があり、
350人くらいの人々が暮らす賑やかな街だったそうです。
木材貨物の積み出しも行われ、賑わった幌加駅構内には線路が複数ありました。
現在の姿からは想像もできませんが、約50年前、周囲は森林ではなく住宅や商店などが軒を
連ねていたそうです。

しかし、風倒木の処理が終わると次第に人の姿が減っていき、さらに1960年代後半から1970年代前半に
かけて並走する国道が整備されると沿線住民の多くは上士幌町中心部などへ移っていき、一気に過疎化が
進みました。
極端な利用者減少のため1978(昭和53)年に士幌線糠平(ぬかびら)駅~幌加駅~十勝三股駅間18.6kmの
列車運行が休止されてバスによる代行輸送となり、幌加駅は無期限で営業休止となりました。
1987(昭和62)年に士幌線全線が正式に廃止・バス転換となり、幌加駅は列車が再来することなく
役目を終えることになりました。
さらに、周辺は無人地帯となったため、2003(平成15)年には代行バスも廃止されました。


士幌線の起点・帯広駅から北へ約69km、終点・十勝三股駅まで7kmの位置に廃止になった鉄道の駅跡が
あります。
帯広方面から三国峠を経由して層雲峡温泉へと抜ける国道273号線で、上士幌町の糠平(ぬかびら)温泉峡
から三国峠へ進んでいくと、右手に幌加除雪ステーションがあります。
ここの裏手に旧国鉄士幌線幌加駅跡があります。
森林地帯の中にひっそり残る昔の駅、旧国鉄士幌線の幌加駅です。

旧幌加駅跡3.jpg

今は当時の駅舎は取り壊されて残っていませんが、線路やプラットホームは昔のまま残っています。
なんとポイントを手動で動かすことができる非常に貴重な鉄道の痕跡です。

旧幌加駅跡1.jpg

駅名板は旧士幌線の鉄道遺産の保存活動をする「NPOひがし大雪アーチ橋友の会」の方々が
設置したものです。

廃止になった駅とはいえ藪をかき分けて山林に入るわけではありません。
国道のすぐ近くにあるので訪れやすい鉄道遺産です。
草もしっかり刈られており案内板もあるので、ドライブついでに訪れても容易に見ることができます。
ただし、管理人がこの場にいるわけでもなく管理棟などもありません。
駅跡があり自由に入って見学できるというスポットです。

草が刈られ芝生部分が線路跡。
芝生の下には砂利が残り、少し先に進んで歩いていくと線路とホーム跡が残っています。
こんなところに駅があったなんて、今となってはちょっと信じられないロケーションです。
使用されなくなって約35年以上の月日が流れています。

旧幌加駅跡6.jpg

列車が来なくなって長い年月が経ったことを物語るかのように、ホームには巨木が伸びています。
夏にはルピナスの花が咲きカラフルな駅跡になります。

旧幌加駅跡5.jpg

あたりを散策すると、木々の間に一筋の空間がまっすぐ続きます。昔はここを列車が通っていました。

旧幌加駅跡2.jpg

幌加駅から木々の間を抜ける線路跡を北へ5分ほど歩いていくと、行き止まりの柵があり
その先は橋梁となっています。
橋梁跡の上は危険なので立ち入り禁止、歩けません。

ここで線路跡を離れ国道へすぐに抜けられます。
少し足を伸ばせば、美しいアーチ橋として有名な「タウシュベツ橋梁」、

タウシュベツ橋梁.jpg

第五音更川橋梁、

旧幌加駅跡11.jpg

北海道の温泉の中でも
ベスト10に入る極上の温泉「幌加温泉」など魅力満載です。
現在営業しているのは「鹿の谷」(かのや)のみですが、ひなびた内湯、野趣あふれる露天風呂、
泉質も最高で本当に素晴らしいです。

幌加温泉 鹿の谷.jpg

幌加温泉 鹿の谷2.jpg

幌加温泉 鹿の谷1.jpg

北海道の素晴らしさが実感できる超おすすめのスポットです。

春から秋にかけては、「森のトロッコ・エコレール」として500mの木製トロッコも運行されています。
鉄道は廃止となり人を運ぶ役目を終えましたが、鉄道跡は観光地となり、人を惹きつける役目へと
変わりました。
皆さんも昔の姿を想像しながら鉄道遺産を見物してみませんか?

住所:北海道河東郡上士幌町字幌加
車での行き方
帯広方面から三国峠を経由して層雲峡温泉へと抜ける国道273号線で、上士幌町の糠平(ぬかびら)温泉峡
から三国峠へ進んでいくと、右手に幌加除雪ステーションがあります。
ここの裏手に旧国鉄士幌線幌加駅跡があります。
帯広駅から北へ約69km、終点・十勝三股駅まで7kmの位置になります。







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