
派手な観光地ではないけれど、一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、混み合う前にぜひ訪れてみてください。
一生心に残る旅をしましょう。
今回ご紹介するのは、
博物館・明治村(愛知県・犬山市)です。

重要文化財12件を含む67棟の建造物。
“生きている村”として明治の建物の見学や、京都市電や蒸気機関車、村内バスの乗車が可能、
教会では挙式ができ、牛鍋を食べさせる店もある。ガイドツアーも各種あります。
明治村は1965年(昭和40年)3月18日に開館した、明治時代の建築物の保存と公開を目的とした
野外博物館です。
開村当時は、北海道から移築された札幌電話交換局、京都聖ヨハネ教会堂、
東京で森鴎外と夏目漱石の両文豪が奇しくも相前後して住み数々の名作を残した
由緒ある住宅などの建物や、電車等の施設物15件に過ぎませんでしたが、
現在では67件に達し、博物館の敷地も2倍近くの100万平方メートルに広がっています。

それらの建築物は昭和初期のものをも含み、旧所在地はほぼ日本全土にわたるほか、
遠くシアトル、ハワイ、ブラジルにも及んでいます。
移築した建造物は文化財としての価値が最もよく発揮されるように配置され、
周囲の苑路や庭園、植樹などを配慮して村の環境を創作しています。
それぞれの建築物は、室内に家具調度等を陳列して公開するほか、
その建物に関連する資料を常設展示し、或いは必要に応じ
明治時代の歴史資料の特別展示も行っています。
また村内に軌條を敷いて、明治時代の最初の電車や蒸気機関車を動かし、
入村者の交通の便に供し、また宇治山田郵便局舎では、実際の郵便業務を行っています。
とにかく広いです。1日じゃ全部の施設を見るのは不可能なくらいの規模です。
東京ドーム21個分。ディズニーランドとディズニーシーを合わせたよりも大きい。
広大な敷地に重要文化財を多数含む67棟の建築物が移築され、
実際その建物の中に入って当時の建築技術や空気感などを肌で感じることが出来ます。
現代建築の礎となった、欧米様式を取り入れた明治の建造物を移築保存している野外博物館で、
12件の重要文化財もあります。

その特徴は、
★建物がすごい
当時の建物をそのまま移築してあるので、タイムスリップした気分に浸れます。
当時の生活様式などが垣間見れたり、古き良き日本の「美」に触れることができたり、
魅力たっぷりです。
帝国ホテルなんてすごい作りですよ。見てるだけで興奮します!

ほとんどの建物の中に入ることが出来ます。
当時の気分に浸って楽しむも良し、歴史を勉強するもよし、写真を撮りまくるも良し、
様々な楽しみ方ができます。
★蒸気機関車に乗れる
明治村では、なんと蒸気機関車に乗れます。
煙突から煙はでるし、「ポッポー」って汽笛もちゃんとなります。
速度は遅いですが、ガタガタ揺られながら乗っているとまるで映画の世界に迷い込んだ気分になります。
ほんと雰囲気あります。生の蒸気機関車はやっぱり興奮します。

★明治時代風の衣裳が着れる
明治時代風の衣裳を借りて写真撮影が出来ます。
オリジナルのドレスや書生服など数多くの衣裳があります。
着付けはスタッフがやってくれますが、写真撮影は基本自由です。
スタッフさんに頼むと撮って頂けますが、混んでて忙しい時などは
写真撮影まで手が回らないこともあるようです。
写真館を利用される方は三脚や自撮り棒を持っていくと撮影が捗ると思います。
料金は5分で800円ですが、意外とアバウト、10分位普通に撮っていてもなにもいわれません。
最初衣裳をレンタルするのはちょっと恥ずかしいかもしれませんが、着てみたら意外と楽しいです。

★景観がきれい
明治村の横には入鹿池という大きな溜池があります。
明治村にある建物を背景に、入鹿池が絶妙にマッチしていて雰囲気は最高で絵になります。
明治村は自然も多いので歩いているだけで癒されます。
ここには、遊園地のようなアトラクションがあるわけでもなし、
ただ古い建物を見ることが出来るだけの施設ですが、それでも楽しいです。
いや、それだからこそ楽しいといえます。
明治時代の建物はどれも趣きがあって素敵です。
あそこまでの建物群を移築しただけでも大変な功績だし、一生残すべき施設だと思います。
歴史や建物や写真が好きな人にはたまらない施設だと思います。
村内は空間全体、時間迄も明治時代に戻った気分です。

建築に興味のある人、歴史に興味がある人、アンティーク家具に興味のある人など、
訪問した人それぞれ一人一人の楽しみ方が出来るエンターテイメントパークです。
テレビや映画やCMなどのロケ地としても近年、存在感を増しつつあります。
結婚式を挙げるカップルも多くなってきています。

明治村にとって「次の50年」を占う節目の今年、初の女性村長が誕生しました。
4代目村長に就いたのは、聞き上手のエッセイスト、阿川佐和子さん(1953年生まれ)です。


この記事へのコメント