宗谷丘陵周氷河地形(北海道 稚内市)解放感いっぱいの丘陵地帯





派手な観光地ではないけれど、一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、混み合う前にぜひ訪れてみてください。
一生心に残る旅をしましょう。

今回ご紹介するのは、

人生観が変わるほどの開放感 宗谷丘陵周氷河地形(北海道 稚内市)です。
宗谷丘陵周氷河地形(北海道 稚内市)03.jpg
宗谷岬の背後に広がるなだらかな丘陵は、他に類を見ない特徴的な景観が魅力的です。
高さ20mからせいぜい200mで、稜線も谷も丸みを帯びています。
おまけにどこも一面の笹とまばらな低木に覆われているだけなので、
どこまで行っても同じように見えるのが、おかしいところです。
宗谷丘陵周氷河地形(北海道 稚内市)02.jpg
V字型の鋭い稜線や谷を見慣れた方の目には、これらの丘陵は
とても日本離れした雄大な光景として映ることでしょう。
稚内の内陸部を特色づけるこれらの丘陵は、周氷河地形のひとつといわれております。

石の割れ目に入る小さな雨粒でも、凍結と融解を繰り返しているうちに、岩を割ることが出来ます。
また、地表が凍結、融解の作用を繰り返し受けていると、
流土現象といい、土壌中で対流が起きて地表が移動します。

そうするうちに、稜線の角が崩れ落ちて丸みを帯びるばかりでなく、
地表部全体にわたって流土現象などがいっせいに働くので、
険しい山地も平坦でなだらかな周氷河性の波状地になってしまうのです。
宗谷丘陵周氷河地形(北海道 稚内市)01.jpg
この波状の丘陵ができたのは、今から約1万年前に終わった地球最後の氷河時期、
ウルム氷河期末期といわれ、いわば氷河時代のなごりということもできます。
こうした地形は北海道の至るところで形成されたといいますが、開発などで破壊されたケースが多く、
現在この美しい地形が最も顕著に見られるのが宗谷丘陵地区といえます。
宗谷丘陵周氷河地形(北海道 稚内市)05.jpg
明治の中頃までは、丘陵全域にわたりうっそうとした森林が生い茂っていましたが、
相次ぐ山火事のため、今では一面笹に覆われ、その独特な地形が際立っています。

日本最北端のこの丘陵は、現在牧草地として活用され、広大な肉牛牧場が広がり、
夏季には豊かな自然に育まれた健康な「宗谷黒牛」が約3000頭放牧されており、
それらを眺めながら散策やサイクリングを楽しむことができます。
宗谷丘陵周氷河地形(北海道 稚内市)04.jpg
最近では、地元の観光バスやツアーのコースになるなど、新しい観光ルートとなっています。
また、2004年には北海道遺産として指定されています。



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