みたらい渓谷(奈良県 天川村)山奥の秘境 知られざる鍾乳洞と温泉





派手な観光地ではないけれど、一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、混み合う前にぜひ訪れてみてください。
一生心に残る旅をしましょう。

今回ご紹介するのは、

山奥の秘境 みたらい渓谷(奈良県 天川村)です。
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奈良県南部の山深い天川村にある「みたらい渓谷」は、
大峯山より流れ出る山上川が、川迫川(こおせがわ)に合流する場所にあって、
特に狭まった山の裾の大岩壁を、大小の滝が流れ落ちる自然の一大傑作です。
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この地域は自然の要害として、南朝の皇族方が敵の来襲の際、避難された場所です。
また、周辺の森林は人の手が入っておらず、新緑と紅葉の美は近畿地方第一といわれています。
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洞川温泉とは約7キロの遊歩道で結ばれています。
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洞川温泉街
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修験道の大峯山内一の行場とされる龍泉寺を中心にして、
大峯信仰の登山基地として栄えた洞川温泉には、
たくさんの旅館・土産物店・お食事処が軒をつらねて温泉街を形づくっています。

5月から9月の大峯山の修行のシーズンには、
山伏の吹くほら貝の音が山々に木霊して、
周囲の自然環境とマッチした信仰の聖地であることが実感できます。

昭和21年に旅館街全体を焼く大火があり、
各旅館はそれ以降に再建されたものですが、その町並みはなつかしく、
昭和の時代にタイムスリップした雰囲気を漂わせています。

春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の表情を見せてくれる洞川温泉は、
おもてなしの心を大切にした癒しの郷として人気が高く、
カップルや女性グループも多く訪れています。

龍泉寺
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今から千三百年の昔、大峯の山々を行場として修行された役行者が、
山麓の洞川に憩われたとき、こんこんと湧き出る泉を発見しました。
龍の口と名付けて、そのほとりに小堂を建て、
八大龍王をお祀りされたと伝えられ、それが龍泉寺の始まりといわれています。

龍の口から湧き出る清水は、役行者以来、
今も絶えることなく清冽な流れを境内にたたえ、
修験者の清めの水として大峯山中第一の水行場となっています。

龍泉寺は真言宗醍醐派の大本山として多くの信者を集めていますが、
洞川から登る修験者は、宗派を問わず、龍泉寺に詣で、水行の後、
八大龍王尊に道中安全を祈ってから、山上ヶ岳に向かうしきたりとなっています。

修験道の根本道場として信者、登山者が必ず訪れる霊場です。
境内、竜の口より湧き出る清水をたたえた大峯山中第一の水行場があり、
本尊弥勒菩薩、八大龍王、役の行者尊は、全国信者の尊崇を集めています。
また、寺内の不動明王尊は、近畿三十六不動尊第三十一番目の札所で、
毎年10月には八大龍王堂大祭がにぎやかに行われます。

鍾乳洞
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洞川温泉は代表的なカルスト地形(石灰岩台地)で、約1,000mから1,500mに及ぶ石灰岩層を
何千万年とかけて水が浸透して出来た数多くの洞穴があります。

洞川盆地はそういった石灰岩層に出来た空洞が落ち込んで形成されたと考えられています。
その盆地の周縁部に面不動、五代松の両鍾乳洞があり、
奈良県の天然記念物の指定をうけています。

それぞれ鐘乳石や石筍が地底に夢の宮殿を形づくり訪れる人々を楽しませています。
蟷螂(とうろう)の岩屋は大峯山修業の旧跡で、信者の訪れる行場の一つです。
この地形からミネラル分を適度に含む、
美味しくてかつ体によい水が湧くことで有名です。

小型モノレールで移動して、鍾乳洞見学してみるのもおもしろいです。
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天河大辨財天社
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かつて大海人皇子は、壬申の乱に勝利を収め、即位して天武天皇となりました。
その後、天皇は神殿を造営し、「天の安河の宮」とされました。
これが天河大辨財天社の始まりだと伝えられており、
天川村の名前の由来となったとされています。

御祭神は中央に弁才天、右に熊野権現、左に吉野権現が祀られており、
神仏習合の形態を今も残しています。
また、神社は大峯修験の要の行場とされ、
高僧や修験者たちが集まるところでした。

特に弘法大師空海の参籠後は、多くの人々が訪れるところとなりました。
日本の三大弁天の宗家とされる天河大辨財天社は、水の精、辨財天女を祀ります。
また、辨財天女は、音楽や芸能の神様としても有名です。
神前での能の奉納が毎年行われ、
阿古武尉の面、能楽草創期からの価値の高い能面、能装束が多数奉納されています。

天の川温泉
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高野槙でつくった浴槽、杉や桧、松など
恵まれた森林資源をふんだんに使った建物が魅力の温泉です。

ネオンもなく、遊戯場もありませんが、
輝く星や月、鳥たちのさえずりがいっぱいの
落ち着いた温泉で郷土料理が満喫できます。
谷川の紅葉は、寒暖の差が大きく、適度な湿気にも恵まれ、その色付きは一層鮮やかです。

★天川村への行き方
電車・バスでの経路と所要時間
大阪方面から 近鉄阿倍野駅[JR天王寺駅]から近鉄特急(吉野行)で下市口駅まで約1時間
京都[東京]方面から 近鉄[JR]京都駅から近鉄特急(橿原神宮前乗り換え)で下市口駅まで約1時間30分
下市口駅から奈良交通バス(洞川温泉/中庵住行)で天川川合まで約1時間
名古屋からは近鉄大和八木駅乗り換えが便利です
関西空港からはJR天王寺乗り換え、または大和八木駅行空港バスが便利です

車での経路と所要時間
大阪市方面から 南阪奈道路経由R169・R309で天川村へ 約2時間〜2時間半
京都・奈良市方面から 京奈和自動車道橿原バイパス経由R169・R309で天川村へ 約2時間
名古屋方面から 名阪国道針ICからR370経由R169・R309で天川 名古屋西ICから約3時間半
洞川温泉へのアクセスはR309天川川合経由で!
(洞川温泉へお越しの際は中継点として必ず天川川合を選択して下さい。)



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