
派手な観光地ではないけれど、一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、混み合う前にぜひ訪れてみてください。
一生心に残る旅をしましょう。
今回ご紹介するのは、
海に浮かぶお地蔵さん はらほげ地蔵(長崎県 壱岐市)です。

お地蔵さんが海に浸かっている!
長崎県の壱岐【いき】は、玄海灘に浮かぶ九州で8番目の大きさを持つ離島です。
島の魅力は何と言ってもより多く残された自然であり、
特に左京鼻や猿岩や鬼の足跡などに代表される観光スポットです。



なかでこの6体のお地蔵様たちがメジャーな観光スポットなのは、
その特異な状態と、ちょっぴりユニークな名前を持つところからではないでしょうか。

その名も「はらほげ地蔵」、その名の通り“お腹に穴がほげています(穴があいている)”
その理由は海の干満により身体の半分ほど海水に浸かるため、
お供えものが流されないように、この穴に入れるためとか、
船から供え物ができるようにともいわれています。

干潮時には陸に立ち、浜に下りて拝むことができるお地蔵さんも、満潮時は海に浸かります。
大潮のときはには、一番右の小さなお地蔵さんの頭くらいまで水が来るといわれています。
「はらほげ地蔵」は芦辺町の八幡浦の内海(うちめ)湾に面した
漁港入口の海の中に赤い胸掛けをして海を静かに見守るユニークな6体のお地蔵さんです。
6地蔵は六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)において
衆生の苦患を救うといわれています。

いつ、誰が、何のために祀ったかははっきりとしたことは分かりませんが、
遭難した海女の供養のためとか、鯨の霊をとむらったためなどと伝えられています。
あるいは流行の疫痢退散祈願のためなどともいわれています。
この辺りには、カブトガニが生息しており、
ウニ、アワビ、サザエの海女漁や真珠の養殖などで有名です。
所在地 〒811-5311 長崎県壱岐市芦辺町諸吉本村触1342-102
芦辺港から車で10分

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