玄武洞公園(兵庫県・豊岡市)自然の脅威、玄武岩の洞窟と絶壁





派手な観光地ではないけれど、一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、混み合う前にぜひ訪れてみてください。
一生心に残る旅をしましょう。

今回ご紹介するのは、

玄武洞公園(兵庫県豊岡市)自然の脅威、柱状節理の神秘な洞窟 です。
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玄武洞公園は、兵庫県豊岡市赤石の円山川の下流東岸にある洞窟・絶壁のことで、
国の天然記念物に指定され、山陰海岸国立公園に含まれています。

城崎温泉駅から車で10分くらいの位置にあり、
玄武洞のほか、青龍洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞の洞窟が
玄武洞公園として整備されています。
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入園料も駐車場代も無料です。

自然の驚異と偉大さに迫力を感じる玄武岩の石柱「柱状節理」が見事で、
数知れない六角形の玄武岩が積み上げられて不思議な美しさを見せています。
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辺りはアジサイの名所としても知られ、毎年6月下旬に催される「あじさいまつり」では、
満開のあじさいを眺めながら公園内を散策でき、まつり期間限りの各種イベントも楽しめます。
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玄武洞は、約160万年前の噴火によって噴出したマグマが、
冷えて固まる時に規則正しいきれいな割れ目を作り出します。
そして約6000年前、侵食により玄武岩塊がむき出しになりました。
玄武洞の玄武岩は、マグマが冷却される際に体積が小さくなることでできる
割れ目(節理)が顕著で切り出しやすかったこともあり、
江戸時代から採掘され、その採掘跡が洞窟として残ったものです。

ここで切り出された玄武岩は、周辺地域で石垣や庭石、漬物石や石材として使われ、
現在でも城崎温泉の大谿川(おおたにがわ)護岸や豊岡の石積みなどで見ることができます。
現在は、天然記念物であるため、法律によって持ち帰ることは禁じられています。

江戸時代後期の文化4年(1807年)儒学者・柴野栗山がここを訪れ、
石柱の断面が6角形で亀甲に似ていることから、伝説上の動物玄武から「玄武洞」と名付けました。
「玄武岩」と呼ばれる石の日本名は、明治17年に「玄武洞」にちなんで命名されました。
「生命力を高め、魔を寄せつけない」パワーストーンです。
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1929年に玄武洞の岩石から地磁気の逆転を発見した、「逆転磁場の発見の地」として
地質学的に有名な場所であり、山陰海岸ジオパークを代表する代表的な景勝地で、
2007年、日本の地質百選に選定されました。

5つの洞には、天の四方を守護する神獣の名前が冠されています。
玄武洞(国の天然記念物) - 公園の中心にある最も大きな洞窟。
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  玄武岩のみごとな柱状節理を見ることができます。
  「玄武」とは、古代中国の四神(しじん)のひとつで、天の北方を守る神です。

青龍洞(国の天然記念物) - 高さ33m、幅40m、15mもの長い節理が見られます。
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  うねるように伸びる節理が「龍が昇る姿に似ている」ことから
  青龍洞と呼ばれるようになったといわれています。

白虎洞 - 水平方向に伸びた柱状節理と、その6角形の断面を間近に見ることができます。
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南朱雀洞 - 節理を間近に観察できます。
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北朱雀洞 - 垂直方向の節理が上部に向かって徐々に水平方向に変化して行く様子が見れます。
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玄武洞の節理は、節理の断面が六角形の亀の甲羅のようで、
縦や横方向に発達していたり、曲線を描きながら放射状に走っていたりして、
単純さと複雑さを兼ねそなえています。
この節理の形態は、溶岩が冷えるときに起きた熱対流の動きを教えてくれます。

公園内の洞は、割りと短時間で全ての洞を見ることができます。
また、「玄武洞案内ガイド」があって、
30分コースで300円、1時間コースでも500円とお手頃です。
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玄武洞のすぐ下、円山川の河畔には「玄武洞ミュージアム」があります。
ここには、世界から集められた鉱物が所せましと並べられており、
どの鉱物も、大きく見栄えのするもので、驚いてしまいます。
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また、近くには「兵庫県コウノトリの郷公園」もあります。
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★玄武洞公園への行き方
JR山陰本線豊岡駅からタクシー、または市営バス「イナカー」赤石行きで約15分、終点「赤石」で下車して徒歩で約15分
JR山陰本線城崎温泉駅からタクシーで約8分、距離は5キロメートルほどなので、駅のレンタサイクルを借りて、
円山川沿いをサイクリングするのもいいですし、「玄武洞バス」(片道300円)が往復しています。
JR山陰本線玄武洞駅からは渡し船(ボート)があります。



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