風蓮湖湿原(北海道・根室市)野鳥の宝庫 





派手な観光地ではないけれど、
一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、
混み合う前にぜひ訪れてみてください。

一生心に残る旅をしましょう。

今回ご紹介するのは、

最も北海道らしい海岸景観と野鳥の宝庫 
   風蓮湖湿原(北海道・根室市)です。

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風蓮湖湿原は、風蓮湖・温根沼・長節湖の3つの湖沼と
その背後の段丘性台地からなっており、
台地から流れる原始的河川が湖沼に注ぎ、
河口を中心に低層湿原地帯を形成しています。
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風蓮湖は、北海道東部・根室市と野付郡別海町にまたがる
根室半島の付け根にある湖で、野付風蓮道立自然公園の中にあります。
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南から延びる長さ約8kmの「春国岱(しゅんくにたい)」と、
北から延びるエゾシカの越冬地となっている「走古丹(はしりこたん)」の
2つの砂州によりオホーツク海と隔てられた海跡湖で、
中央部と南東端の2ヶ所の開口部で海とつながっている汽水湖です。

大きさは、東西約20km、湖岸線約96km、面積約56k㎡で
汽水湖としては北海道では最大で、全国では5番目です。
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砂丘およびそれらを取り巻く森林や湿原など、
海と陸とが一体となって、
水平的で広大な北海道らしい荒涼とした北方型景観が特色です。
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干潟や藻場、湖、林、湿地、草原など多様な自然環境を反映して
様々な野鳥が生息し、これまでに約310種の野鳥が記録されています。
干潟にはシギ・チドリ類、水面にガン・カモ類など多くの渡り鳥が訪れ、
湿原では特別天然記念物のタンチョウやオジロワシが繁殖しています。
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渡り鳥の中継地としての利用が多く、
ハクチョウの湖としても有名で、
渡りの季節には約10,000羽のオオハクチョウが訪れ、
その他キアシシギ、チドリ、ヒシクイ、ヒドリガモなど
多くの水鳥たちの重要な休息地にもなっています。
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誰でも自由に無料で利用できる野鳥観察地として人気があり、
春から秋にはタンチョウやノビタキ、春・秋にはカモ類やオオハクチョウ、
冬にはオオワシやオジロワシ、クマゲラなどの希少種が観察できます。
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ホッキ、アサリなどの貝類や、コマイ、ワカサギなどの魚類など
多くの海産資源が生息し、伝統的な手掘り漁が行われています。

湖沼水面・海域水面・干潟・湿原・森林など
多様な自然環境が存在することから、
夏季は霧が発生しやすく冷涼である一方、
冬は雪が少なく晴天の日が多くなります。
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2005年(平成17年)には、
「風蓮湖・春国岱」の地域がラムサール条約に登録されました。

★春国岱(しゅんくにたい)
風蓮湖の砂州のうち、右岸にあたる春国岱は、
延長約8kmにも及ぶ広大な砂州で、
沿岸を南下する潮流と風蓮湖に流入する河川水系の
相互作用によって形成さました。
3列の砂丘が並び、その間を低湿地がつないでいます。
アカエゾマツ林は、我が国唯一の砂丘系アカエゾマツ林として貴重であり、
成立・推移を知る上でも重要な存在です。
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5月頃には、地元漁協の潮干狩りが行われ、
大粒のアサリやホッキガイなどが採れて賑わいを見せます。
また、伝統的な手掘り漁が行われています。
約4kmの観察路を歩いていくと、草原、湿地、湖、森など、
様々な環境が見られます。
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風蓮湖一帯では、シギ・チドリ類、ガンカモ類などの渡り鳥が見られ、
3~5月には千島列島や北極圏等で繁殖する鳥類が、
渡りの中継地として多数飛来します。
6・7月には、湿原性鳥類や、森林性鳥類が繁殖します。
9月中旬からは、ヒシクイ、カモ類、オオハクチョウの飛来が始まり、
湖が結氷する頃南へ去っていきます。
厳冬期の1・2月には、
結氷した風蓮湖の湖面で行われる氷下待ち網漁の周りに、
おこぼれをねらうオオワシ・オジロワシの群れに出会えます。
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春国岱原生野鳥公園には、貴重な自然環境を保全し、
自然と親しみながら人と自然の共存について考える場として、
ネイチャーセンターがあり、専門の職員が常駐し、
自然観察指導や各種の調査研究を行っています。

★野付半島(のつけはんとう)
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道東と千島の国後島に挟まれた根室海峡に、
エビの尻尾のように曲がった細長い崎が飛び出ているのが野付半島です。
その付け根から先端までの全長は26kmもあり、日本一の砂嘴です。

北海道の海岸景観を特徴づける原生花園が広がり、
春から秋まで色とりどりの花が目を楽しませてくれます。
湾内側の海と接するあたりは、満潮時には海水が入り込む
砂泥質の塩湿地が広がっており、
シバナ、ヒメウオシゲ、アッケシソウ等が生育しています。

野付湾は、非常に浅い湾で、底にはアマモが繁茂しており、
白い帆をいっぱいに広げ湾内に浮かぶホッカイシマエビ漁の打瀬船は、
初夏の風物詩となっています。
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★風蓮湖湿原への行き方
自動車:釧路方面から国道44号線を根室方面へ進み、
道の駅スワン44から3kmほど過ぎた左手に
春国岱ネイチャーセンター駐車場があります。
バス:JR花咲線根室駅・厚床駅から根室交通バスの根室~厚床間バスに乗車
「東梅」バス停で下車、ネイチャーセンターまで徒歩で約3分。
中標津空港から:根室バスターミナル行きに乗車し
「東梅」バス停で下車、ネイチャーセンターまで徒歩約3分。




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