
派手な観光地ではないけれど、
一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、
混み合う前にぜひ訪れてみてください。
一生心に残る旅をしましょう。
今回ご紹介するのは、
★十勝川の氷・ジュエリーアイス(北海道・豊頃町)です。

2月から3月初旬、厳寒の冬になると、
北海道の豊頃町の十勝川河口付近の大津海岸では
河口付近が凍結し、一部が割れた氷はいったん海を漂流します。

川から流れ出た厚さ数センチの氷は波によって割れ、
はじめは分厚かった氷も、荒波にもまれて様々な形に姿を変えます。
そして、しけなどの波が高いときに砂浜に打ち上げられます。

すると氷の演奏会が始まりますす。
波が打ち寄せると、氷がぶつかり合ってカラカラ・カキ~ン・コロコロ…
さまざまな音を出してくれます。

氷の大きさは小さいもので手のひらに収まるものから
大きなものでは人の大きさほどもあり、
ダイヤモンドや水晶のように輝いてきれいです。
まるでクリスタルの宝石のように光を放つ絶景が見られ、
初めて目にした時は透明な氷の美しさに心が奪われます。
ビリビリくる寒さの中、朝陽や夕陽が入るといろいろな色に輝き、
それはまるで宝石のようで『ジュエリーアイス』とも呼ばれます。

朝日に輝く氷を一目見ようと日の出前から多くの人が訪れます。
気温よりも川面の温度が高いことで
海面から立ち上る水蒸気が、陸上からの冷たい空気に触れて発生する
「けあらし」が立ち込め、太陽が昇ると、
青白かった氷塊も朱色に輝いて神秘的な景色が一面に広がります。

氷点下20℃とやたら寒いおかけで氷の透明度は比較的高く、
海岸は巨大なダイヤモンドを敷き詰めたように美しくなります。

DREAMS COME TRUEの名曲 「星空が映る海」の舞台にもなった
大津海岸で冬の間にだけ見られる幻想的な冬の風物詩です。

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