
派手な観光地ではないけれど、
一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
きっと行きたい気持ちになる、落ち着いたスポットです。
まだあまり知られていない場所なので、
混み合う前にぜひ訪れてみてください。
一生心に残る旅をしましょう。
今回ご紹介するのは、
★「行ってよかった工場見学&社会科見学」第1位の
ニッカウヰスキー余市蒸留所 (北海道余市町)です。

「日本のウイスキーの父」と呼ばれる創業者・竹鶴政孝氏が
夢への出発点として選んだ醸造の地に定めた余市町。
ここは、日本のスコットランドと称される、
ニッカウヰスキーの原点であり聖地です。
創業時と変わらない伝統の技、ウイスキーづくりへの情熱が
力強く重厚なモルト原酒を育んでいます。
開設から80年近い時を経た今も、
高品質のウイスキーがじっくりと育まれる
余市蒸溜所を見学してみましょう。

余市町が蒸溜所の建設地に選ばれたのは、
ウイスキー醸造に必要なきれいな水、寒冷な気候、適度な湿度などの
自然環境が整っていたからです。
ウイスキーの原料となる大麦の産地であり、
雪解け水をはじめとした清涼な水が豊富で、屋内なら夏でも涼しく、
海に面していて適当な湿度があり、
麦芽の乾燥に必要なピート(草炭)や燃料となる石炭が、
近郊の石狩平野で産出され、樽の材料となる木も豊富なため
ウイスキー産地にはうってつけの土地だったのでした。
町を囲む海と山、朝夕に立ち込めるモヤは、
リタ夫人の故郷・スコットランドの風景に似ているそうで、
これも余市が選ばれた理由のひとつだったのかもしれません。
JR余市駅舎を出ればすぐに目に入るほど近くに、
ニッカウヰスキー余市蒸溜所はあります。

昭和9年(1934)に開設され、昭和15年(1940年)10月に
第1号ウイスキーが完成しました。
敷地面積は13万2千㎡と広大で、
この中では、シングルモルトウイスキー「竹鶴」「余市」をはじめとした
ニッカ製品が醸造されています。

ウイスキーを身近に感じていただくためのキッカケになればと
余市蒸溜所では、工場見学を行っており、
素晴らしい自然環境の中で育まれるニッカウヰスキー造りを
体験できます。
広大な敷地内を見学者は自由に立ち入ることができ、
無料で歴史ある建物を見たり、ガイド付きの無料見学に参加したり、
試飲を楽しんだり、ショッピングを楽しんだりと、
魅力いっぱいの観光スポットで観光客が後を絶ちません。
小樽や積丹といった後志観光の必見スポットともなっているこの場所で、
ジャパニーズウイスキー発展の歴史に触れられます。
★ニッカウヰスキー余市蒸溜所見学の見どころ
印象的な外観のキルン塔横や、
シラカバの木と洋風建築の組み合わせが美しいリタハウス、
正門をくぐって最初に目に留まる大樽型看板のそばなど、
余市蒸溜所の敷地内には、ウイスキー樽を利用した記念撮影ポイントが
あちこちに点在しています。
セルフ撮影ができるよう、カメラ台を設置しているところもあります。

蒸溜所内では、ウイスキーの製造方法・工程が学べ、ウイスキーの歴史や
ニッカの生い立ちなどを展示した博物館がご覧頂けます。
伝統的な石炭直火焚き蒸溜法でアルコールを抽出する「蒸溜棟」では、
春と秋には実際に石炭をくべているところがご覧になれます。
余市町郊外から移設した「旧竹鶴邸」では、
創業者・竹鶴政孝の妻・リタが手入れをしていた庭園も再現されていて、
四季折々の木々や花々が目を楽しませてくれます。

「ウイスキー博物館」には数々の資料のほか、
有料試飲ができるバーカウンターがあって、
一流のバーにいるかのような気分で飲み比べが楽しめます。

また、4~6月と9~11月の期間限定で、
「余市マイウイスキーづくり」として醸造体験も実施しています。
2日間かけて工場見学から蒸留、樽作り、樽詰め、搬入と
一連の作業を体験して、自分で造ったウイスキーは、
10年間熟成させた後、ボトリングして届けてもらえます。

★工場見学の方法
◆ご案内係のガイド付き蒸溜所見学をする人は予約が必要です。
見学案内時間 午前9時~12時 午後13時~15時30分の
毎時00分と30分に出発します。
但し、12時30分のみなし。15時30分出発が最終。
見学所要時間 見学約50分と試飲約20分
(お買い物はお客様の自由時間です。)
◆フリーの蒸溜所見学をする人は予約が不要で、
ガイドマップを見ながら自由に蒸留所内を見学ができます。
自由見学後には試飲も楽しめます。
見学時間は9時~17時で「工場見学パンフレット」内の
また、蒸溜所内にはレストラン「樽」があって、
ウニやカニ・イクラなどのお重や、ジンギスカン、スープカレーといった
北海道らしい料理のほか、ウイスキーと赤ワインをダシとして使用した
ラム肉のしゃぶしゃぶは、オリジナルの限定メニューとして好評です。
営業時間:11時~16時(ラストオーダー 15時30分)

直売所には、余市蒸溜所へ来たなら、ぜひ味わっていただきたい
原酒の香りを比べながらお選びいただけます。
製品の風味を生かし、ウイスキー、ブランデー、アップルワインの
3種類が揃う樽チョコレートは女性にも人気です。

「ヒゲのおじさん」をあしらったパッケージデザインも好評です。
昭和13年(1938年)から愛され続けているアップルワインも、
ウイスキーと併せてお楽しみいただけます。
★ニッカウヰスキー余市蒸留所は、
2014年「行ってよかった工場見学&社会科見学」において、
第1位に輝きました。
また旅行者から一貫して高評価の口コミを獲得している
観光名所に贈られる[エクセレンス認証]を授与されました。
★ニッカウヰスキー余市蒸留所への行き方
住所:北海道余市郡余市町黒川町7?6
◆車(レンタカー)で行く場合
新千歳空港から道央自動車道、札樽自動車道経由で約1時間10分
小樽ICから道道17号、国道5号経由で約30分
◆鉄道で行く場合
JR函館本線「余市」駅で下車し徒歩約3分
◆バスツアーで行く場合
バスツアーではニッカウヰスキー余市蒸留所の見学ツアーに参加します。
小樽など周辺の観光スポットも効率よく巡ることができます。

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