四谷の千枚田(愛知県新城市)日本の原風景・棚田百選





派手な観光地ではないけれど、
一度は実際に見てみたい日本のスポットをご紹介します。
一生心に残る旅をしましょう。

今回ご紹介するのは、
日本の原風景・棚田百選 四谷の千枚田(愛知県新城市)です。
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日本の「棚田百選」にも選ばれている「四谷の千枚田」は
700年以上の歴史を持つ棚田です。

愛知の奥三河にひっそりと存在する四谷集落(30戸)は
標高883mの鞍掛山の南西斜面に広がる山間集落です。

棚田は、標高220m付近から420m付近まで階段状に広がって、
全体が石垣によって造られた棚状の田んぼです。
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鞍掛山の中腹から出る湧水は、
大雨が降っても濁ることがありません。
棚田全体が潤され、自然の恵みをぜいたくに受け入れて、
おいしいお米が出来上がっています。
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200mほどの標高差がある棚田が、
どうやって田んぼの水を食い止めているのか。
それは石積みです。
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どの田んぼも、田のふちに石を積み、高さをつくっているので、
水がまんまんと入っても、大丈夫なんです。
こうした石積みを作っているのはひたすら人の手と労力です。
気の遠くなるほどの作業に頭が下がります。

水と緑にあふれた棚田は奥深い魅力を生み出しています。
四季折々に美しい山村風景を作り出し
豊かな棚田の風景に癒されます。

なかでも、特に美しいのが、
5月初旬の田植え前と田植え直後の水面が見える時期でしょう。
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棚田に水が張られ、鏡のように輝き、
朝日や夕日が水面にはえる時期はとてもきれいです。
濃い緑を背景に鯉のぼりが棚田になびく光景も見られます。
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6月初旬には、田植えが始まり、隅々まで苗が植えられます。
7月中旬には苗が青々と成長して生命感が溢れます。
9月中旬になると稲穂が黄色く色づいてきます。
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秋の収穫シーズンには、棚田一面が黄金色に染まります。
刈り取った稲の束を「はざ木」に干す
「はざ干し」があちこちでみられます。
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この棚田は、
サワガニ・モリアオガエル・タニシ・ホウライジユリなどの
多様性にとんだ動植物の棲息地にもなっています。
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山の斜面に流れるように広がる棚田は
人の心に懐かしく迫る日本の原風景です。
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四谷の千枚田は下から見ても上から見ても絶景です。
ふもとから見上げれば鞍掛山がすっくとそびえ、
上にある駐車場から見下ろすと棚田全体が見下ろせます。
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細い道がくねくねと曲がりくねって田んぼの間を通り抜けているのが
よくわかります。
初夏は色鮮やかな緑、秋は稲穂が黄金色に輝き、
冬の雪景色も情緒があって素敵で四季折々の変化を楽しめます。

今では、日本の原風景として、地域の宝として大切に守られ、
年間2.5万人が訪れています。
ご家族みなさんで、ぜひ見にいかれてはいかがでしょうか。

夕暮れの千枚田は、水に映ったブルーがあざやかに映し出されて
絶好の写真スポットです。
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あこがれの「ブルーモーメント」をくっきりと写しとれます。
ブルーモーメントとは、肉眼では気がつかなくても
写真にはっきりとブルーがでる時間帯のこと。
5月の18:00~19:30くらいの時間に撮ると、
次第にくれていく様子が、深みを加えるブルーでよくわかります。

毎年6月のイベント「灯そう千枚田」
千枚田の中の通路を中心に、竹筒に入れたろうそくを2m間隔で並べ、
一斉に灯そう、というキャンドルナイト企画です。
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ただ見るだけでも圧倒的な光景なのに、キャンドルナイトまで楽しめます。
長篠陣太鼓のメンバーによる和太鼓演奏や
打ち上げ花火も用意されています。
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★四谷の千枚田の歴史
四谷の千枚田には悲しい出来事がありました。

明治37年7月10日、午前11時頃、梅雨時の長雨と雨台風で
鞍掛山に隣接する通称、貧乏山から山崩れ(山津波)が起こり、
死者11名、家屋流失10戸という大惨事をもたらしました。

山津波は人も家ものみ込み、沢に沿って約600メートル下方まで
流れ出し、沢沿いの棚田はすべて崩壊してしまいました。
先人たちはこの不幸にもめげず、近隣集落の暖かい支援のもとに
鍬とモッコで棚田復興に全力を注ぎ、
わずか5年ほどで堅牢な石積みの棚田に蘇らせました。

先人たちの血と汗の辛苦を耕作者や地域の人々は風化させることなく、
先祖の残した偉大な財産、棚田を使命感をもって守り続けています。

1971年には1296枚の棚田が連なるまさに千枚田でしたが、
国の減反政策と高度成長によって、
1989年には373枚まで減少してしまいました。
その後、保存会が発足し、保全活動を活発化し、
現在は420枚まで回復しています。

棚田内の道路整備にあたっては、
景観を壊さないように最小限の拡幅とするとともに、
舗装は土色の透水性とし自然の環境に配慮しています。
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また水車小屋、ぼったり(水力により穀物を挽く道具)小屋、
道路棚、農産物直売所、ゴミ集積所等の施設については
石垣景観や周辺の山林と調和するように、すべて木材で建設するなど
地区全体の景観の調和に配慮しています。
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★見学内容
日本の原風景棚田の見学、稲作体験、都市交流イベント開催、水車小屋、ぼっとり小屋、
休憩施設、ふれあい広場、棚田見学遊歩道
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◆新城市観光協会 TEL 0536-32-0022
http://www.okuminavi.jp/search/detail.php?id=315

住  所 新城市四谷230
アクセス 新東名高速道路「浜松いなさ」I.C. ~ 車約40分 28km
        浜松いなさIC→R257→長篠+→R151(豊橋方面)→有海→
        R257→長楽Y(右)→海老池貝津Y(右)→R32→四谷の千枚田
        ナビ検索:新城市四谷230
        
        東名高速道路 「豊川」I.C. ~ 車約60分 33.5km
        三遠南信自動車道 「鳳来峡」I.C. ~ 車約40分 28km

        JR本長篠駅→豊鉄バス田口行きで40分、
        滝上下車、徒歩40分





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